MidJourneyで100年の歴史を彩る革新的なデザートプロジェクト

コロンビアで長年愛されているコンデンスミルクブランド、ネスレのLa Lechera(ラ・レチェラ)が、建国100周年を記念して画期的なプロジェクトを展開しました。画像生成AI(MidJourney)とコンデンスミルク、歴史的出来事、そしてパティシエの創造力と技術を組み合わせ、10種類のユニークなデザートを開発。伝統と最新技術の融合により、コロンビアの豊かな文化遺産を甘美な形で表現しています。

プロモーション概要

『TASTE THE A.I.』と名付けられたこの取り組みでは、1920年代から2010年代までの各年代を象徴する要素を取り入れた10種類のデザートが誕生しました。プロジェクトの手順は以下の通りです。

1. MidJourneyを使用し、各年代の芸術、文化、歴史的要素と“コンデンスミルク”というキーワードを組み合わせてデザートのビジュアルを生成。

2. 熟練のパティシエがAI生成画像をもとにレシピを考案し、実際のデザートとして再現。

例えば、1960年代をテーマにしたデザートでは、〈La Lechera〉、〈抽象芸術〉、〈ヒッピー〉、〈月〉、〈リンゴ〉という単語を使用し、独創的なブラウニーが誕生しました。

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さらに、1970年代のデザートには〈La Lechera〉、〈ディスコ ミュージック〉、〈色〉、〈メレンゲ〉、〈花〉というキーワードを用いて、サイケデリックなデザートが生成されました。パティシエは、無香料のゼラチン、パッションフルーツジュース、レモンジュース、卵黄、キウイ、マンゴー、ルロ、食用花、コンデンスミルク、クーベルチュールチョコレートを使って、この斬新なデザートを再現しました。

完成した10種類のデザートは、ボゴタ近代美術館(MAMBO)で展示され、さらにレシピもウェブサイトで公開されています。
Taste the AI: Postres únicos hechos con inteligencia artificial

これから応用できそうな領域

伝統と最新技術の融合により、新たな価値を提供した『TASTE THE AI.』の手法は、他の分野にも応用できる可能性があります。

ファッション業界
生成AIのデザインと職人技を組み合わせたコレクションを展開し、ブランドの歴史や文化を表現。

インテリアデザイン
生成AIのビジュアルを基に家具や装飾を制作し、時代ごとのスタイルを反映した空間を提供。

まとめ

La Lecheraのこのプロジェクトは、生成AIとクラフトマンシップの融合により、コロンビアの豊かな歴史と文化を象徴するデザートを開発しました。消費者に新たな視点でブランドの魅力を伝え、コロンビアの文化や伝統を体感できる唯一無二の体験を提供しています。結果として、コロンビア100年の歴史とともに歩んできたブランドの存在感を効果的に示す施策となりました。

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引用元

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