【2025年7月】Ideogramは商用利用できるのか?利用規約をもとに徹底解説

生成AIによる画像制作が身近になった今、文字描画に特化した「Ideogram」が注目を集めています。テキストプロンプトから短時間で高品質な画像を生成でき、特に画像内の文字を精密に再現できることから、デザイナーやマーケターの間で人気が高まっています。

しかし、ビジネスでの活用を検討する際に気になるのが「商用利用は可能なのか」という点です。制作物をクライアントワークに使いたい、マーケティング素材として活用したいという方にとって、利用規約の確認は欠かせません。

本記事では、Ideogramの商用利用可否について、利用規約の原文とともにわかりやすく解説します。

Ideogramとは?

出典:Ideogram公式サイト(https://ideogram.ai/

Ideogramは、テキストプロンプトから短時間で高品質な画像を生成できる、ブラウザ・iOS対応のWebアプリです。特に画像内に挿入されるテキストを精密に再現できる点が最大の差別化ポイントとなっています。

主な特長

1. 文字描画に強み
画像内に挿入されるテキストを精密に再現できる点が最大の差別化ポイントです。

2. 多彩なスタイル制御
テキスト・プロンプトに加え、画像を3枚までアップロードして好みのスタイルを反映可能(”Style Reference”)。ランダムスタイルのプリセットは4.3億件以上です。

3. 広範な生成オプション
Magic Prompt(簡易入力から詳細プロンプトを自動生成)、バッチ生成(CSVで最大500件まで、一括出力。Pro & Team向け)、背景制御(除去/置換)、アスペクト比の多様性(1:3〜3:1の縦横バリエーション)が利用できます。

最新の機能拡張

キャンバス編集機能
Magic Fill(特定箇所の差し替え)とExtend(キャンバスの拡張)が可能になり、生成後の調整も自在に行えます。

高精度フォトリアルと文字再現
最新(3.0)のアップデートにより、複雑なレイアウトでも高品質な描写を維持できます。

API対応
開発者や企業向けにテキスト→画像、編集、再フレーミング、背景置換等を提供しています。

日本での利用について

Web版では、GoogleアカウントやApple Accountで登録でき、日本からも利用できます。また、iOS向けのモバイルアプリも提供されています。

Ideogramの利用プラン

個人プラン

出典:Ideogram公式サイト(https://ideogram.ai/pricing?tab=personal

2025年7月現在、個人ユーザー向けに以下のプランが提供されています。

Free(無料プラン)
・料金:$0
・限定的な低速クレジット
・Canvas機能への限定的なアクセス

Basic
・料金:$8 USD / 月
・月400優先クレジット
・1日100低速クレジット
・Canvas編集機能(画像アップロードなし)
・高品質エクスポート
・100優先クレジットを$4で追加購入可能

Plus
・料金:$20 USD / 月
・プライベート生成
・画像アップロードで編集・リミックス可能
・月1,000優先クレジット
・無制限の低速クレジット
・高品質エクスポート
・100優先クレジットを$4で追加購入可能

Pro
・料金:$60 USD / 月
・プライベート生成
・画像アップロードで編集・リミックス可能
・月3,500優先クレジット
・無制限の低速クレジット
・バッチ生成機能
・最もコストパフォーマンスの良いクレジット単価
・100優先クレジットを$4で追加購入可能

ビジネスプラン

出典:Ideogram公式サイト(https://ideogram.ai/pricing?tab=business

チームや企業向けには以下のプランが用意されています。

Team
・料金:$30 USD / ユーザー / 月(最低2ユーザー)
・Plusプランの全機能
・ユーザーあたり月1,500優先クレジット
・無制限の低速クレジット
・一括請求と管理機能
・バッチ生成機能
・コラボレーション機能への早期アクセス
・100優先クレジットを$4で追加購入可能

Enterprise
・カスタム料金
・カスタム画像生成およびデザインニーズを持つ組織向け
・独自の視覚データで訓練されたプライベートカスタムモデル
・カスタムクレジット量
・APIのボリューム割引
・バッチ生成機能
・優先カスタマーサポート

商用利用はできるのか?【結論:制限なしで可】

ユーザー生成コンテンツとライセンス

Ideogramの利用規約では、ユーザーが生成したコンテンツについて以下のように規定されています。

出典:Ideogram Terms of Service(https://about.ideogram.ai/legal/tos

日本語訳:
当社は、お客様のユーザー入力またはユーザー出力についていかなる所有権も主張せず、お客様がユーザー出力をお客様自身の目的(商業目的を含む)のために使用することを制限しません。

当社とお客様との間において、当社がユーザーアウトプットに関する権利を取得する限りにおいて、当社はここに、当該ユーザーアウトプットに関するすべての権利、権原、および利益をお客様に譲渡します。

つまり、無料プランも含めてすべてのプランで、Ideogramで生成されたコンテンツの商用利用が可能です。Ideogramは生成された画像に対する所有権を主張せず、ユーザーが商用利用することを制限していません。

※ただし、生成AIで出力したコンテンツを商用利用する場合は、利用規約の解釈や著作権リスクの評価について、社内の法務担当者や専門家にご相談することを強く推奨します。特に大規模な商用展開や重要なビジネス用途での利用前には、必ず専門的な法的助言を求めることが重要です。

ユーザーコンテンツの取り扱いと権利関係

利用規約では、ユーザーがサービスに投稿したコンテンツ(テキストプロンプト、アップロード画像など)について以下のライセンス条項が定められています。

出典:Ideogram Terms of Service(https://about.ideogram.ai/legal/tos

日本語訳:
本サービスを利用し、お客様のコンテンツをアップロードすることにより、お客様は、本サービスを運営、改善、促進、および提供するために必要な場合に限り、お客様のコンテンツにアクセスし、使用し、ホストし、キャッシュし、保存し、複製し、送信し、表示し、公開し、配布し、および修正する(例えば、スマートフォンだけでなく、コンピュータやその他のデバイスでもコンテンツを表示できるようにするなどの技術的な目的のために)ライセンスを当社に付与するものとします。

これにより、ユーザーが入力するプロンプトやアップロードする画像については、Ideogramがサービス運営に必要な範囲で利用できるライセンスを付与することになります。

プライベート生成機能

利用規約では、プライベート生成機能について以下のように記載されています。

出典:Ideogram Terms of Service(https://about.ideogram.ai/legal/tos

日本語訳:
ただし、サービス上で非公開表示またはリミックス用にあなたのコンテンツを非公開で投稿できる機能(「プライベートコンテンツ」)を提供する場合、あなたがそのプライベートコンテンツをサービスの公開部分に投稿または再生成することを選択しない限り、他のユーザーに付与される前述の権利はそのようなプライベートコンテンツには適用されません。

有料プランでは、プライベート生成機能が利用でき、機密性の高いプロジェクトにも対応できます。

禁止事項と利用制限

基本的な禁止事項

Ideogramの利用規約には、適用される法律または規制によりこれらの制限が禁止されている場合、または書面による許可を得ている場合を除き、以下のような禁止事項が明記されています。

出典:Ideogram Terms of Service(https://about.ideogram.ai/legal/tos

以下のような行為が禁止されています。

・不正確、違法、非合法(著作権者の同意なしに著作権のある画像をアップロードすることを含む)
・中傷的、非倫理的、わいせつ、性的、過度に暴力的、ポルノグラフィック
・プライバシーや肖像権の侵害(個人の同意なしに画像をアップロードすることを含む)
・嫌がらせ、脅迫、虐待的、扇動的、有害、憎悪的、残酷または無神経、欺瞞的、またはその他好ましくないコンテンツ

競合サービス開発の禁止

出典:Ideogram Terms of Service(https://about.ideogram.ai/legal/tos

日本語訳:
ユーザー入力またはユーザー出力を使用して、当社または本サービスと競合する製品、サービス、または技術を開発すること。

生成された画像を使って、Ideogramと競合するサービスを開発することは禁止されています。

誤解を招く使用の禁止

出典:Ideogram Terms of Service(https://about.ideogram.ai/legal/tos

日本語訳:
ユーザー出力が完全に人間によって生成されたものであると表現したり、ユーザー出力が実際の出来事の写真を描写していると表現したりするなど、誤解を招く方法でユーザー出力を使用または配布すること。さらに、ユーザー出力を他の人に配布する場合、その起源について他の人を誤解させないよう、そのユーザー出力が人工知能技術を使用して作成されたことを積極的に開示することを推奨します。

AI生成であることを隠して使用することや、実際の写真であるかのように偽ることは禁止されています。

商用利用の注意点

商用利用できるとはいえ、以下の点には注意が必要です。

著作権と類似性の確認

生成された画像が既存の著作物に類似していないかを確認し、商用利用する際には十分な注意を払うことが重要です。

責任の所在

出典:Ideogram Terms of Service(https://about.ideogram.ai/legal/tos

日本語訳:
あなたは、あなたのコンテンツがいかなる法律、第三者の権利または本規約に違反しないことを確認するために必要なすべての措置を講じることを含め、お客様のコンテンツに責任を負うものとします。

ユーザーは自身が生成したコンテンツについて、法的責任を負う必要があります。

紛争解決と準拠法

利用規約では、紛争解決について以下のような仲裁条項が設けられています。

出典:Ideogram Terms of Service(https://about.ideogram.ai/legal/tos

日本語訳:
本規約は、抵触法の規定にかかわらず、デラウェア州法に準拠するものとし、本規約のいずれかに起因または関連する紛争の適切な裁判地は、第10条に定める仲裁地、または仲裁が適用されない場合は、デラウェア州に所在する州裁判所および連邦裁判所とする。

利用規約に関する紛争は、デラウェア州法に基づき解決されることが定められています。

まとめ

Ideogramは文字描画に強みを持つ革新的な画像生成AIプラットフォームとして、幅広い用途に活用できます。Magic FillやExtend機能、Style Reference機能など、継続的に新機能が追加され、ますます高性能で使いやすくなっています。

商用利用については、無料プランも含めて制限なく利用が可能です。Ideogramは生成された画像に対する所有権を主張せず、商用利用を制限していません。

ただし、著作権に関するリスクの確認や、コミュニティガイドラインで定められた禁止事項の遵守が前提となります。また、プライベート生成機能を活用することで、機密性の高いプロジェクトでも安全なビジネス利用が可能になります。

2025年7月時点でキャンバス編集機能やAPI対応など、Ideogramは継続的に進化を続けています。ビジネスシーンでの活用を検討する際は、最新の機能と利用規約を確認した上で、効果的に活用しましょう。

本記事は2025年7月時点の情報に基づいて作成されています。生成AI技術は日々進化していますので、最新の情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

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