【2025年5月】ChatGPTは商用利用できるのか?利用規約をもとに徹底解説

AIによるテキスト、音声、画像の生成は、今や個人クリエイターから企業マーケターまで幅広く活用されています。中でも「ChatGPT」は、多様な入力形式に対応した高性能な対話型AIサービスとして注目を集めています。

しかし、気になるのは商用利用が可能かどうか。「ビジネスコンテンツに活用したい」「制作物に使いたい」という方にとって、利用規約の確認は非常に重要です。

本記事では、ChatGPTの商用利用可否について、利用規約の原文とともにわかりやすく解説します。

ChatGPTとは?

出展:ChatGPT公式サイト(https://chatgpt.com/

ChatGPTは、OpenAIが開発した対話型AIサービスで、テキスト、音声、画像など多様な形式でユーザーと自然な会話が可能です。

主な特長

1. 多様な入力と出力形式
テキスト作成、要約、翻訳、プログラミング支援、画像解析、音声会話など幅広く対応

2. 高度な推論能力
複雑な問題解決やクリエイティブな提案が可能

3. 文脈理解
長い会話の流れを把握し、一貫性のある応答を提供

4. マルチモーダル対応
テキスト、画像、音声など複数の情報形式を組み合わせた対話が可能

最新モデルと機能アップデート

1. 最新モデル「GPT-4o(Omni)」
2024年5月にリリースされたGPT-4oは、テキスト、音声、画像、コード、動画など多様な形式に対応するマルチモーダルモデルです。これにより、より自然で人間らしい対話が実現されています。

最近では、過度にお世辞を言う傾向が指摘され、バランスの取れた応答に戻すための調整が行われました。また、より高度な推論能力を持つ「o3」「o4-mini」モデルが追加され、特にSTEM分野での問題解決能力が向上しています。

2. ショッピング機能
2025年4月、ChatGPTにショッピング機能が追加されました。ユーザーはファッション、美容、家電、家庭用品などのカテゴリーで、画像、価格、レビュー付きの製品情報を閲覧し、外部サイトへの購入リンクを通じて商品を購入できます。この機能は広告やアフィリエイトに依存せず、第三者のメタデータに基づいています。

3. タスク管理機能「Tasks」
ChatGPTに「Tasks」機能が追加され、リマインダーや定期的な通知の設定が可能になりました。ユーザーはチャット内で「明日の9時に会議のリマインダーを設定して」といった指示を出すことで、タスクを管理できます。

4. メモリ機能の強化
ChatGPTは、ユーザーとの過去の会話内容を記憶し、文脈を踏まえた応答が可能になりました。これにより、よりパーソナライズされた対話が実現されています。

5. 音声通話機能の拡張
最新アップデートでは、WhatsAppや1-800-CHATGPTを通じて音声通話が可能になりました。これにより、テキスト入力だけでなく、自然な会話形式でのAI利用が広がっています。

日本での利用について

ChatGPTは、Googleアカウントやメールアドレスでの登録が可能で、日本からも利用できます。

ChatGPTの利用プラン

出展:ChatGPT公式サイト(https://openai.com/ja-JP/chatgpt/pricing/

2025年5月現在、ChatGPTには無料プランと有料プランがあります。

無料プラン:基本機能は無料で利用可能
有料プラン:高度なモデルへのアクセス、優先的な処理速度、新機能への早期アクセスなど

商用利用はできるのか?【結論:可】

著作権と利用権

ChatGPTの利用規約には、明確に以下の記載があります。

出展:利用規約(https://openai.com/ja-JP/policies/row-terms-of-use/

本コンテンツの所有権限 お客様とOpenAIの間において、適用法令で認められる範囲で、お客様は、(a)インプットの所有権限は保持し、(b)アウトプットについての権利を有するものとします。当社はアウトプットに関する権利、権原、及び利益がある場合、これらすべての権限をお客様に譲渡します。

つまり、ChatGPTで生成されたコンテンツ(アウトプット)の権利はユーザーに帰属し、商用目的での利用が可能です。

ビジネス向け利用規約にも同様の記載があります。

出展:Business terms(https://openai.com/policies/business-terms/

日本語訳:
お客様とOpenAIの間では、適用法で認められる範囲において、お客様は(a)入力に関するすべての所有権を保持し、(b)すべての出力を所有します。当社は、出力に関する当社のすべての権利、権原、および利益(もしあれば)をお客様に譲渡するものとします。

禁止事項

ただし、以下のような利用は禁止されています。

出展:使用ポリシー(https://openai.com/ja-JP/policies/usage-policies/

法令違反行為の禁止
・他者のプライバシー侵害
・違法な薬物・武器・商品・サービスの開発や配布
・児童の搾取・虐待
・規制対象の活動(例:マネーロンダリング)

自己や他人への加害行為の禁止
・自傷行為・自殺の助長
・暴力の助長、武器の使用
・財産の破壊・損壊

有害なアウトプットの使用禁止
・詐欺、スパム、誤情報、いじめ、差別、名誉毀損
・性的搾取やヘイトスピーチ
・苦痛や暴力を助長する目的での再利用

OpenAIの安全対策の回避禁止
システムのバイパス、レート制限の回避など

商用利用の注意点

商用利用できるとはいえ、以下の点には注意が必要です。

著作権の確認
生成されたコンテンツが既存の著作物に類似していないか確認してください。利用規約には以下の記載があります。
本コンテンツの類似性
当社の本サービス及び一般的な人工知能の性質上、アウトプットは特有のものではない場合があり、他のユーザーが当社の本サービスから同様のアウトプットを受け取る場合があります。上記の当社による権限譲渡は、他のユーザーのアウトプット又は第三者アウトプットには適用されません。

機密情報の取り扱い
ChatGPTに入力した情報は、設定によりOpenAIのモデル学習に使用される可能性があります。機密情報や個人情報を入力する際は、設定でデータの使用をオプトアウトするか、API経由での利用を検討してください。
使用停止(オプトアウト)
当社モデルの学習にお客様の本コンテンツを使用することを望まない場合、このヘルプセンターの記事の手順に従って使用停止を要求できます。

まとめ

ChatGPTは高性能な対話型AIサービスとして、テキスト、音声、画像生成などさまざまな用途に活用できます。最新モデルGPT-4oや機能拡張により、ますます使いやすく高性能になっています。

商用利用については、OpenAIの利用規約に明記されているように、生成されたコンテンツの著作権はユーザーに帰属し、商用目的で自由に使用することが可能です。

ただし、禁止事項の遵守や著作権の確認、機密情報の取り扱いには注意が必要です。特に、他者の著作物に類似した内容を生成した場合は、著作権侵害の可能性があるため、専門家に相談することをおすすめします。

2025年5月時点で最新のGPT-4o(Omni)モデルやショッピング機能、タスク管理機能など、ChatGPTは進化を続けています。ビジネスシーンでの活用を検討する際は、最新の機能と利用規約を確認した上で、効果的に活用しましょう。

本記事は2025年5月時点の情報に基づいて作成されています。生成AI技術は日々進化していますので、最新の情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

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